- ストレス
- 睡眠不足
- 運動不足
- 栄養バランスを欠く食事
など、現代の生活は私達の身体を酷使する毎日です。
その中でも、なかなか病気と気づきにくいのが『ドライアイ』です。
いろいろな症状と共にその原因と対処法をご説明します。
目次
ドライアイとは?
ドライアイは、目を守るための涙の量が少なかったり、目の表面を均等に覆うことが出来ずに涙がムラになることから来る病気です。
そのため、目の表面が乾燥しやすく傷つきやすい状態になりがちです。
ドライアイと聞くと目の乾燥と思うかもしれませんが、目の乾燥から、疲れ・不快感などの症状もあらわれます。
ドライアイになりやすい人は?
生活環境では、パソコンやスマートフォンを日常的に長時間使用することで、目を使いすぎる人が多くなって来ています。
また、エアコンの使用、コンタクトレンズを長時間装用される方や高齢者の方などが、ドライアイになりやすいといわれています。
ドライアイの症状は?
症状のチェック
以下の症状が5つ以上、当てはまったらドライアイの可能性があります。
軽い症状でも気になったら、カウントしてください。
- 目が疲れやすい
- 目がゴロゴロする
- 物が霞んで見える
- 目が乾いた感じがする
- 目が痛い
- なんとなく目に不快感がある
- 目(白目部分)が赤い
- 目が重たい感じがする
- 目やにが出る
- 光を眩しく感じる
- 目がしょぼしょぼする
- 目がかゆい時がある
- 涙が出る
症状をいくつか説明します。
目が疲れやすい
涙の量が少なくなることで、目の表面を均等に覆うことが出来ずに、目がゴロゴロしたり、物が霞んで見えることがあります。
霞んで見えると、視力が落ちたと感じますが、目の疲れが原因の時もあります。
目が乾いた感じがする
パソコンやスマートフォン、テレビゲームなどの画面を集中して見ていると、知らない間に目を酷使してしまい、まばたきの回数が減少します。
すると目の表面を涙が均等に覆うことが出来ず、目の表面が乾燥した状態になります。
そのままにしておくと、目の表面にキズがつきやすくなり角膜にも影響がでる可能性があります。
目が痛い
涙の量が少なくなることから来るドライアイの症状ですが、他の病気から来る症状かもしれませんので、専門医に診てもらいましょう。
ドライアイの原因は?
目の酷使から来るまばたきの減少
普段は3、4秒に1回ほどまばたきをしていますが、パソコンやスマートフォン、テレビゲームなどの画面を集中していると、まばたきの回数が10秒から20秒に1回ほどになります。
このような状態が続くことで目を覆っている涙の膜が健全に保たれなくなり、目を乾燥させドライアイを発症してしまいます。
コンタクト装用
長時間装用することで、充血や目がゴロゴロする、などの症状が表れ、目が乾燥しやすくなります。
また、コンタクトレンズのキズや汚れが涙の膜を不安定にさせ眼球にキズを付けることもあります。
ストレス
現代社会では誰もが感じるストレスですが、このストレスもドライアイの原因になることがあります。
副交感神経の働きによって涙が分泌されますが、ストレスを感じている時は交感神経(活動する神経)が副交感神経(リラックスする神経)より優位になるため神経のバランスが崩れ、涙が分泌されにくくなり、涙の分泌を減少させてしまいます。
加齢
年齢を重ねていくと、涙の量が減少し、蒸発しやすくなっていきます。
普段の生活でのドライアイの対処方法は?
目の酷使の場合
パソコンやスマートフォン、テレビゲームなどの使用時間を短縮することが良いです。
しかし、仕事などで長時間の使用が避けられない場合は、意識してまばたきをし、時間を決めて休憩をとりましょう。
その時に温かいタオルなどで目を温めるのも良いでしょう。
パソコン等のモニターの位置ですが、目より下になるように置き、伏し目がちに画面を見るように設置しましょう。
伏し目がちになることで、目が乾くことを抑えることが出来ます。
コンタクト装用
装用時間を守り、睡眠時はレンズをはずすなど目を休めましょう。
ストレス
ストレスを取り除くことは難しいですが、自分のための時間を作ったり、場所や空間を見つけることで、週末や就業後などに定期的にリラックスしましょう。
加齢(老化)
防ぎようのない加齢(老化)ですが、目にも表れてきます。
このスピードを緩やかにするために瞬きの回数を意識して増やしたり、アンチエイジングになる様な生活習慣に心がけましょう。
空調が効いた部屋などで長時間過ごす
空調が入っている事務室等で長時間過ごす場合、乾燥がひどい時は加湿器などを設置し、目だけでなくお肌の乾燥にも気をつけましょう。
また直接、風が当たる場合は当たらない工夫をし、冷え、乾燥から身体や目を保護しましょう。
共通事項
意識して瞬きを増やし、必要に応じて目薬をこまめに使いましょう。
この時、防腐剤の入っていない目薬を使い、出来れば10日ほどで使い切るか、その日で使い切るタイプの目薬がお勧めです。
バランスの良い食事を心がけましょう。
目に良いといわれるエルダーベリー、ブルーベリー、カシスなどは、ポリフェノールの一種でアントシアニンが含まれています。
これらのベリー類は、抗酸化作用が高いと言われていますので、デザートなどで摂ると良いでしょう。
規則正しい生活をし、睡眠時間を確保することも目の健康を守ることになります。
まとめ
少しでも気になったら、ドライアイだと自己判断をせず専門医に診てもらいましょう。
もしかすると他の病気の症状かもしれません。
例えば、糖尿病などは目の表面にキズが付いたり合併症をおこす場合もあります。
アンチエイジングが気になりだしたら定期的に眼科で検査を受けられることをお勧めします。