更年期とは、『 閉経の前後の期間 』をいいます。
一般的に閉経は50歳前後で迎るといわれ、その前後の40代半ばから50代半ばが更年期にあたります。
ただし、あらわれる期間や症状には個人差があります。
更年期の原因は?
30代後半から女性ホルモンの分泌が徐々に減少していくことで、身体に変調が起こったり、心が不安定になったりします。
なかには持病が悪化する人もいます。
症状・あらわれ方・程度にはそれぞれ違いがあり、女性の誰もがさけて通れないのが更年期です。
どんな変化があるのか?
身体の変化
- ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり、発汗) [急に暑くなり部分的(顔、手、背中など)に大量の汗が噴き出ること]
- 冷え
- めまい、ふらつき
など
こころの変化
- いらいらする・くよくよする
- よく眠れない
など
美容の変化
- 髪の毛のパサつき、ボリュームの減少
- 気が付いたら太ってる
- おしゃれを気にしない
など
症状と対処
身体の変化
ホットフラッシュ
ホットフラッシュが起こると、のぼせ、ほてり、大量の汗を避けるために、
薄着になったり、エアコンの効いたところで長時間過ごす様になったり、身体が冷えて自律神経が乱れてしまいます。
これを防ぐためには、次の様にします。
- 汗をかいたら着替える
- 着替えることが難しいときは吸水性・通気性の良い下着をつける
- 汗をきちんと拭きとる
自分では気づかないうちに部分的に冷えていることがあります。
冷え
ホットフラッシュに深く関係するのが冷えの症状です。
熱いからといって薄着になったり、冷たいものをとり過ぎたり、お風呂をシャワーだけにしたり、すると体を冷やすことになり自律神経の乱れをエスカレートさせます。
身体を冷やさないように上着やひざ掛けなど準備するのも良いでしょう。
ゆっくりと湯船につかりながら手足をマッサージなどもお勧めです。半身浴をするのも良いでしょう。
めまい・ふらつき
めまいには大きく3種類あります。
- ぐるぐる回る回転性
- ふわふわ雲の上を歩いているような動揺性
- たちくらみ
いずれの場合も脳に関係しますが、自律神経にも関わってきます。めまいがしたらまずは安静にして、自分のめまいがどの種類なのかを確認し、ひどい場合は医師の診察を受けましょう。
こころの変化
いらいら、くよくよする
ホルモンバランスが不安定になることから起こり、自分でもなかなかコントロールが出来ません。
感情が高ぶったら深呼吸をしたり、1人になったりと無理をしないようにしましょう。
お気に入りのアロマを焚いたり、カラオケをしたり、運動したりと、ストレスが大きくなる前に解消しましょう。
よく眠れない
眠りが浅かったり、時間が短かったり朝起きても疲れていると言うときは自律神経の乱れによって体内時計が狂っているからです。
睡眠時間にこだわったり、不安だと気にしすぎないことです。
お風呂は寝る直前でなく少し前に入り、アロマを焚いたり、手足のマッサージをしたり、リラックスしながら眠りの準備をします。
体内時計のリズムよを整えるには決まった時間に布団に入り、決まった時間に起床すると良いでしょう。
美容の変化
髪の毛のパサつき、ボリュームの減少
女性ホルモンの減少により髪が弱っていき、髪を保護するキューティクルがはがれやすくなり、パサつきやボリュームの減少が気になり始めます。
シャンプーは頭皮を洗うイメージで行い、タンパク質から出来ている髪のためにも、バランスの良い食生活を心掛ける事が大切です。
タンパク質(大豆、魚、肉など)、ビタミンBなどを意識して摂取しましょう。
気が付いたら太ってる
基礎代謝量は10代がピークでその後は下降線となり、50代は10代の約8割に基礎代謝が落ちます。
それ位だったら、と感じるかもしれませんが、一般的には筋肉量も落ち、運動量も落ちることで、代謝されずに太ってしまいます。
必要カロリーを考えて腹8分目で食事を摂りましょう。
おしゃれを気にしない
更年期の影響で筋肉が緩み、体型にも変化が出てきます。
その変化をカバーする様に洋服で隠していませんか?
今のスリーサイズを把握し、少しおしゃれをして外出し、自分の姿を確認しましょう。
緊張感を持つことで背筋も伸び、おしゃれにも気合が入り、生活にメリハリがつくようになります。
一日に一回は全身の姿を鏡でチェックしましょう。
まとめ
更年期の症状と対処を少しだけ紹介しましたが、女性の人生で必ず訪れるのが更年期です。
この時期に重なって子供の独立や親の介護など生活環境も変化しやすく、症状も対処方法も人によってさまざまです。
- ストレッチや運動
- 身体を温める
- たばこやお酒を控えて美肌や身体のための食事を創作
- 自分流のアロマを見つける
- ストレスのない人間関係を作る
- 頑張ったねと自分にご褒美をする
などなど、家族や大切な人と向きあうためにも、更年期を理解して生活習慣を改善していきましょう。