女性の3人に1人が「冷えのぼせ」の症状を感じていると言われています。
「冷えのぼせ」が起こる原因と予防方法・3つのセルフケアのやり方をご紹介します。
冷えのぼせとは?
手足が冷たく冷えているのに上半身や顔は熱がこもって暑さを感じる状態の事を言い表します。
自覚する症状は前出のものに加えて、以下のものがあります。
- 頭がボーッとして疲れやすく、また疲れが取れにくい
- 汗が出て止まりにくく頭痛が起こりやすい
- 夜に寝付きが悪い
この様な状態になっている事を「冷えのぼせ」と言います。女性では3人に1人の割合で症状を自覚している人がいるそうです。
ピップ㈱の調査によれば50代に次いで20代でこの症状を感じている女性が多く存在しているとの事です。
冷えのぼせになっているのに人に言われないと気づかないのが、上半身は特に何も感じていないのに手や足が冷たいと言う症状です。
参照元:ピップ㈱
冷えのぼせの症状は?
自分で自覚している・していないに関わらず「冷えているのに汗が出る」場合が「冷えのぼせ」となります。
一般的に冷えを感じている時には汗をかくことはないものですが、この冷えのぼせの状態になると「汗」を伴うのが典型的な症状だと言われています。
30~40代の女性は冷えのぼせになっていても更年期の初期症状と勘違いをしてしまう人もいるそうです。
冷えより症状が重くなってしまっているのが「冷えのぼせ」です。
単に冷えているだけの場合は「汗」をかくことはなく冷たいとか寒いとか感じるものです。
冷えているのに汗をかくと言うのは普通の状態ではあり得ない反対の身体の反応になっています。
3つの原因
冷えているのに汗をかくと言う症状になる原因は3つあります。
- お尻の筋肉が固い
- 骨盤が歪んでいる
- 自律神経が乱れている
お尻の筋肉が固い
意外かもしれませんが、お尻と腰の境目からお尻と太ももの付け根に向かってある梨状筋と言う筋肉が固くなることで下半身への血流が圧迫され冷えを起こすので足が冷たくなると言う状態になっています。
骨盤が歪んでいる
骨盤が歪むことによって上記と同じ様に下半身への血流が圧迫され流れが悪くなることによって冷えを生じさせています。
自律神経が乱れている
気温や室温の変化やストレスによって自律神経が乱れ、下半身の血流が上手くコントロール出来なくなり冷えている状態になっています。
自律神経は交感神経が緊張・副交感神経が弛緩を担当し両方のバランスが取れている事で一定の体温を維持すると言う機能があります。
これが乱れることによって冷えの状態になります。
冷えのぼせを改善する方法は?
冷えからスタートしている症状ですので、基本は温めることになります。その上で以下の事を行っていくようにしましょう。
お尻の筋肉をほぐす
梨状筋が固くなっているので、ボールなどを上手く使ってほぐすようにします。
- 仰向けに寝て梨状筋がある場所にボールを当てた状態で体重をかけてほぐす
- グリグリと刺激を与えるようにしてボールに当たっている部位を動かす
痛みを感じている場所に凝りがありますので、集中的にほぐすようにします。
骨盤の歪ませない
日常生活の中で骨盤が歪む事をしないようにします。
- 足を組む
- 片足に長時間重心をかける
- 片方の腕で荷物を持つ
- カバンを片側の肩にずっとかけている
- 椅子に座っていると無意識に膝を開いている
- 片側の奥歯でしか物を噛まない
以上の癖があれば治すように心がけて行きましょう。
ストレスを軽減する
人間は生きている限りストレスを感じるものです。
このストレスとどの様に付き合うか?が大事になります。
- 溜め込まないで趣味などを持って小出しに発散して行く
- 自分が強くなってストレスに負けない精神力を持つ
- 相談出来る友人を持つなどして上手く逃すか・乗り越える
様にするのが良いと思います。
まとめ
冷えのぼせは冷えが重症になったものだと言われていますので、単なる冷えの段階で気付くことが出来ればひどくなる前に改善する事が出来ます。
自覚する事が出来ない上半身の熱と手足の冷えによる温度差に気をつけて行くようにしましょう。
冷えているのに汗が出る時は要注意です。
あまり症状が酷いと感じたら医師の診断を受け適切な治療をされることをオススメします。
女性は身体を冷やすといろんな病気が起こりやすくなりますので、
- 暑い夏の季節でも温かい食事や飲み物を摂る
- 冷房を使いすぎない
- 足を冷やしすぎない
などほんの少し自分の身体を労るように気をつけて行きましょう。