骨格の歪みはいろんなところに影響を与えます。
腰が痛くなったり、肩が痛くなったり、脂肪がつきやすくなったりと痛みを引き起こしたりスタイルを悪くさせたりとあまり嬉しくない状態になってしまいます。
骨格を整えて健康でスタイルを美しく保つために必要な事をご紹介します。
骨格が歪むとは?
私達の骨は1つ1つがバラバラで、スジや筋肉で支えられています。
背骨も1つのつながりではありますが、骨と椎間板が交互に組み合わさり、それを周囲のスジや筋肉が支えることで成り立っています。
骨格の歪みは生きている限り誰にでも生じると言えます。
同じ姿勢で長時間仕事をする・おなじ筋肉ばかり使っているなど、日常生活の中で行う事が骨格に影響を与えています。
例えばゴルフの練習をする時同じ方向にクラブを振り抜きます。
長年ゴルフをしていると言う人を見てみると右肩が下がっていると言う事があります。
またずっと事務仕事ばかり長年していると言う人は猫背になっている事もあります。
この様に、日常生活の中で行っている行為や行動が骨格の歪みに関わっていることが多くあります。
そして骨格の歪みと言っても大きく歪むことはそれほどなく、ほとんどがほんの少しの歪みです。
稀に大きく歪んでいる場合もありますが、長い年月の間にそのようになって来ていますので、治すのも時間がかかると言われます。
歪みを解消するには?
骨はバラバラなものであるので、実際整えるべきはスジと筋肉の方になって来ます。
筆者が学んでいたソフトなカイロプラクティックはスジと筋肉のバランスを整えて骨の位置を正しくすると言うコンセプトでした。
例えば背骨では良く椎間板ヘルニアと言う症状を耳にされるでしょう。
別名「魔女のハンマー」と言われる様にいきなり激痛が走り、腰が痛くてどうにもならない状態になると経験された人は語ります。
レントゲンを撮ると椎間板が出っ張って来ている状態になっていてひどい場合は手術を勧められる事もあります。
とても簡単に説明するとこの状態になるのは、背骨を支えているスジ・筋肉が凝って縮み背骨に圧力が加わる事で起きるとカイロプラクティックの方で習いました。
ですから解消するには、縮んでいるスジ・筋肉の凝りをほぐす必要があります。
歪みの方向を確認してから治す
まずは身体がどのように歪んでいるか?を知る必要があります。
歪みを自覚するのに簡単な方法がありますのでセルフチェックしてみましょう。
紙とペンを用意して以下の事を行ってみましょう。
■仰向けに寝る
膝を立てて両膝を着けた状態にする
そのままゆっくり膝を右に倒す・反対の左にも倒す
この時どちらに倒すのが楽なのか?を記録します。
■仰向けに寝て自然な状態になる
そのまま首を起こして足の爪先の向きを確認する
両方同じ角度であれば良し・そうでない場合は角度の違いを記録する
正座してみる
左右の膝の位置を確認しどちらかが前に出ているならそれを記録する
肩を上げ下げしてみて、行きやすい方向を記録する
この確認作業で行きやすい方向とそうでない方向がある事を意識して見て下さい。
左右に違いがある時、多少の歪みがあると言う事になります。
行きやすい方向を使って調整を行います。
操体法をセルフでかける
自力で調整する簡単な方法をご紹介します。筆者が学んでいた先生が患者さんに施術していた方法です。
■仰向けに寝る
膝を立て両膝を着けた状態で先程行きやすいと思った方向にゆっくりと力を入れながら膝を倒して行きます。
ゆっくりと戻します。
この体操を5回ほど行い、先程倒れにくかった方向に倒して状態を確認します。
■仰向けに寝て膝を抱えます。
そのまま上下に転がる感じで身体をゆすります。
これも10回ほど行います。
■仰向けに寝て足を開き、膝を立てます。
立てた膝を右からゆっくりと力を入れながら内側に倒して行きます。
ゆっくりと戻して反対の左側も同じ様に内側に倒します。
ゆっくりと戻します。これを左右5回ずつくらい行います。
■先程確認した肩の行きやすい方向にゆっくりと力を入れながら動かして、すとんと力を抜きます。
これを5回ほど繰り返します。
コツは行きやすい方向にゆっくりと力を入れる、すとんと力を抜くことです。
痛みがある場合は無理に行わないようにして下さい。
操体法はセルフで行える方法ですが、1回すれば歪みが治ると言うものではありません。
あくまでも左右の筋肉のバランスを取るための1つの方法と言う事を知っておきましょう。
また普段の生活の中で左右同じになるように運動するように意識していくことも大事です。
操体法を行った後、先程行きにくかった方向がどうなったのかを確認してみましょう。
もっと操体法について詳しく知りたい方は本も出版されていますので、探して読んでみて下さい。
「操体法」で検索するとAmazonでもいろんな本があります。
まとめ
骨格が歪んでしまうと言うのは生きている限り、起こりうる事です。
歪まない様に気をつけていても人間の身体は自然にバランスを保つために、自分で微調整をする様に出来ています。
普段の仕事や生活で、長時間取っている姿勢や、動作などに影響を受けて、スジ・筋肉が縮む事を避けることは出来ません。
なるべく歪まない様にするには、その日の疲れはその日の内に解消すると言う事が大事になって来ます。
夜、食事を摂った後しばらく時間を空けてゆっくりとお風呂に入る・ストレッチをして縮んだ筋肉を伸ばしてやるなどのケアをして行くと良いでしょう。
それでも、何だか歪んでいる気がすると言う場合は医師の診断を受けて適切な治療をされる事をオススメします。