白髪を発見すると軽くショックを受けます。
何だかトシをとった様な気がして凹んでしまいます。
そんな白髪が出来る原因と作らないための予防方法をご紹介します。
目次
美しい黒髪であるためには
綺麗な黒色だった髪が白髪になっている部分が増えて来て、鏡を見て「年をとったな」と思うことはありませんか?
同じ年齢でも白髪が多い人もいれば少ない人もいます。何故白髪になってしまうのか?
その原因についてご紹介します。
東洋医学の世界では髪を血余(けつよ)と言います。
読んで字の如しなのですが、血液は身体のいろんなところに栄養を運んだり、不要な物を受け取って排出する器官に渡したりする働きも担っています。この栄養の余りで髪が作られていると考えられています。
つまり体内の栄養素が充実していれば美しい髪が作られると言う事です。
髪は体全体から考えると、生命維持にどうしても必要と言うほど重要ではないため、健康を損なった場合栄養の供給が1番にストップする部位だとも考えられています。
不健康になると、髪に影響が出ると言う事はある意味身体のSOSが1番に届く部位だと言い換える事も出来ます。
身体が健康で体内の栄養が十分であれば綺麗な髪を保つことが出来ます。
髪に色がつくメカニズム
私達の髪は黒または茶色の色がついています。
この色は毛母細胞が髪を作る時にメラノサイトと言う名の色素を作る細胞が働くことによって着色します。
メラノサイトが働く時、チロシナーゼと言う酵素が一緒に働きます。
メラノサイトが髪の色であるメラニン色素を作る時必要なチロシナーゼが何らかの原因で少なくなることで白髪が生えてくると言う事が最近の科学で分かったそうです。
白髪の原因は?
日常生活の中で白髪の原因になる物がいくつかあります。
チロシナーゼが少なくなる原因となっているものを以下にピックアップしてみます。
- 加齢
- 紫外線
- ストレス
- 栄養不足
- 遺伝
- ホルモンバランス
- 生活習慣
加齢
子供の頃は大人になったり年をとったりすると皆白髪になるものと言うのは皆が思う事であり、実際にそうなるのが現状です。
子供から青年期には細胞も元気で活発に活動をしていますが、年齢を重ねるにつれ元気がなくなり活動も緩やかになって行きます。
細胞が入れ替わる時にも、上手く再生が出来ず劣化した細胞になると言う事も言われています。
肌にシミやシワが出来たり、筋肉疲労が残ったりと加齢による変化は様々です。
髪も同じ原理で若い世代と違って、白髪になったり薄毛になったりと変化をします。
年齢を重ねて行くと自然と身体も衰えて行き髪や肌も同じく衰えて行きます。
紫外線
紫外線は肌に重大な影響を及ぼすと言うのは、いろんなところで耳に入る話です。
髪に対しても同じで、紫外線で痛むだけでなく地肌も影響を受ける事はあまり知られていません。
頭部は帽子やスカーフなどを使わない場合はいつも太陽に晒されている部位になります。
このため紫外線の影響でダメージを受けやすい部位となっています。
ストレス
ストレスはいろんなところに影響が出て来るものです。内臓や皮膚・神経などと同じく髪にも影響を与えます。
ストレスを強く感じると活性酸素が体内で多く作られ、これが細胞を劣化させることになります。
心労やストレスで白髪になったり禿げたりと言うお話をよく聞きますが、これは本当にあることなのです。
日頃からストレスを上手に発散する方法を持つ事が大事です。
栄養不足
過度のダイエットをしたり、偏った食事をしたりしていると身体に必要な栄養素が足りなくなります。
このため、細胞分裂が正常に行われなくなり細胞が劣化して行くことになります。
日々バランスの取れた食事を心がけることが大事です。
遺伝
親が白髪だったり禿げていたり、遺伝的要素で白髪になると言う事があります。
色素幹細胞が弱い事が原因だと言われています。
ホルモンバランス
女性はホルモンバランスが変わる事があります。
- 生理の始まり(初潮)
- 妊娠出産
- 閉経の時
女性特有のホルモンバランスが変わりますので白髪になりやすい時期であると考えられています。
生活習慣
飲酒・喫煙習慣のある人は髪にも影響があると言われています。
特に喫煙は血行不良になりやすく健康にも影響があります。
飲酒は適量で喫煙は出来るだけ辞めた方が髪にも身体にも良いでしょう。
白髪予防と対策は内側から
白髪になる原因は上記のものです。
では白髪を予防したり、なってしまった後で出来ることは何なのでしょうか?
ここでは予防と対策についてご紹介します。
予防方法は?
先程お知らせした原因となるものを出来るだけ取り除く事が予防になります。
- バランスの取れた食生活
- 血行を良くする適度な運動
- ストレスを上手く発散する
- 不健康な生活習慣を辞める
- 紫外線対策をする
などが自分で出来る予防になります。
加齢やホルモンバランス・遺伝に関しては残念ながら自分ではどうしようもないと言うのが現状だと言えます。
白髪は治るもの
筆者も20代の頃前髪に白髪の部分がありました。
当時、東洋医学の先生と仲良くしていて、いろんな事を教えてもらい実行してもいました。
ある時、白髪の根元が黒くなっている髪を先生が発見し、白髪は治ると言う実例だねと言っていた事があります。
体験的に白髪は黒髪に出来ると言う事が出来ます。その証拠は、と言うと当時先生が何処かに根元が黒くなった髪を保管されていました。
30年程前の事になりますので、現在その髪がどうなったかは不明です。
食生活の改善
「医食同源」あなたの食べた物であなた自身が作られています。
現代の食生活は、コンビニやインスタント食品・豊富な調味料のお陰で昭和の終わりと比較してもずいぶん変化しています。
すでに調合されている調味料や精製塩・白砂糖・マーガリン・マヨネーズなど便利で美味しいものは沢山ありますが、実際身体には悪影響を及ぼしている事が明らかになって来ているものもあります。
調合済みの調味料やインスタント食品を使えば短時間で誰でも美味しい食事やプロ顔負けの食事を家庭で主婦が作れる時代です。
しかし、便利な半面何が入っているのか?を裏書きの説明を見て分かる人は少ないと言えます。
自然な調味料を自力で調合して使う方が安全です。
筆者は調理師免許を持っていますので、裏書きを見てある程度の判断は可能です。
最近のインスタント食品や調合済の合わせ調味料は、いろんな添加物が入っています。
その事を頭に入れて何を使って食事を作るか?を考えてみて下さい。
不要な添加物を避ける方が良いと筆者は思います。
髪に良い食材
白髪に効くとされている食材を一部ご紹介します。
- ごま
- アーモンド
- 桑の実
- カシューナッツ
- パンプキンシード
- くるみ
- あんこうの肝
- 牡蠣
- 牛レバー
- 桜えび
良質な
- タンパク質
- ビタミンB
- ビタミンC
- ビタミンE・
- 鉛
- カルシウム
- 亜鉛
- 銅
を含む食品が髪に良いとされています。
特に亜鉛が不足しやすいので、しっかりと摂って行くようにしましょう。
これらの食材や栄養素を上手く日常の食生活に取り入れます。
偏った食生活にならないように、バランスも考えて食べるようにしましょう。
頭皮マッサージ
食事の改善が出来ても頭皮に栄養が届かないと髪が良くなるには時間がかかります。
頭皮マッサージを行うことで頭皮の血行を促進し髪を作る時に栄養が行きやすい状態になりますし、薄毛にも効果が期待できます。
気づかない間に頭皮が固くなっていると言う人もいるでしょう。
頭皮マッサージの行い方は、まず手の平を使って行きます。
耳の横に両手を置いて少しずつ手の平を動かしながら頭全体をマッサージして行きます。
コツは頭皮を動かす様に意識する事です。一回全体をマッサージした後に指を使って行きます。
指を使ったマッサージ方法
- 指を若干立てた状態で両手をおでこに起き、前の方から後頭部に向かって少し力を入れつつ動かして行きます。
- 手で髪を梳く感じで数回行います。
- 両手の指を耳の上くらいに来る感じで置いて指で円を描くように動かしながら頭頂に向かってコイル状に動かして行きます。
簡単なので、時間があると思った時に行うようにすると良いでしょう。
まとめ
白髪の原因は色素を作る物質が正常に働かない事です。
普段の生活の中で改善して行くには食生活を見直して内からのケアが有効です。栄養素が足りないと白髪になるのであれば、バランスの取れた食事をして足りるように心がけて行けば白髪も黒髪に変化する可能性があります。
同時に頭皮の血行を良くしてあげると更に効果的です。
白髪だけでなく薄毛にも効果が期待出来ますので、気になる方は行ってみると良いと思います。
白髪は見た目に老けてしまいますし出来ればない方が理想的です。
オシャレをしていても白髪だと何となく気分が晴れないと言う事もありますので、予防して行くのが1番良い方法です。
何でもそうなのですが、出来てしまってからより予防の方が手間も時間もかかりません。
少しの手間と時間で加齢による衰えを遅らせて綺麗を保っている期間を伸ばして行きましょう。