日本人女性の3人に1人が水虫の症状を抱えている言われています。
薬を塗ってもなかなか治らない頑固な水虫。
原因や対策を知って、薬を使わないで出来るセルフケアを紹介します。
目次
原因
水虫はカビの一種である「白癬菌(はくせんきん)」が皮膚の角質層に寄生することで起きる皮膚病です。
実は白癬菌はどこにでもいる菌です。
最近、女性に水虫が増えた要因の一つに靴などの履物にブーツなどムレやすいもの多くのなった事、ストッキングなどの通気性の良くない下着を着用していることがあります。
けれど、家族に水虫の人がいても必ず全員に水虫になっていないと思ったことはありませんか?
白癬菌が付着しても水虫になるとは限らないのは、発症する条件があるからです。
次の条件がそろわないと、皮膚に付着した白癬菌が生き続けられないのです。
<条件>
- 皮膚に白癬菌が付着しまま、2~3日過ぎる
- 高温多湿の場所
対策
水虫と言ってもカビの一種なので、基本的には部屋を綺麗にするのと同じように体も綺麗にカビになりにくい体質にすることが良いようです。
清潔にする
水虫になったところを清潔にするのはとても大切なことです。
水虫になりやすい場所は割と足の裏や指の間が多いと思います。
そこで、足や手など、爪を綺麗に整えて、除菌効果のある石鹸やハンドソープで丁寧洗います。
足は普段、靴下やストッキングをはいて、汗を沢山かく所なので、水虫の元になる「白癬菌」に限らず、雑菌がいっぱいです。
しっかり雑菌を落とす感じで洗うだけでも、サッパリして、気分良くなります。
水虫の薬を塗る場合も汚れは禁物です。汚れが残っていると、効果が半減してしまいます。
肌に良い、○○をつける
水虫に効くもので「ひまし油」があります。
ヒマ(唐胡麻)という植物の種に、圧力をかけて絞って作られます。
世界中で古くから利用されており、下剤や口紅や石けん・インク・機械の潤滑油などに使われています。
そのひまし油ですが、外部塗布によるスキンケアとして、肌の保湿、いぼや皮膚の乾癬の除去、皮膚の炎症を抑えたり、傷の消毒剤、痛み止めと万能的なオイルなのです。
水虫になってしまって困るのがカサカサする「乾燥型」とジュクジュクした「湿潤型」が同時に身体に出来てしまうことがあります。
その点、ひまし油は「保湿効果」や「皮膚の炎症を抑える効果」があるので水虫のケアにとても良いのです。
ただし、どんな良いオイルでもアレルギー反応を起こす場合がありますので、使用する前にパッチテストを行うようにしてください。
マッサージをする
水虫ができやすく場所は血流が悪かったり、皮膚が固くなっていることが多くあります。血流が良い赤ちゃんは張りがあって肌がツヤツヤしています。
綺麗した足や手にひまし油のようなオイルを使ってマッサージして下さい。
手足には沢山の身体に連動するツボがあるので、血流が良くなるだけでなく、健康にも良い効果を発揮します。
部屋の掃除をこまめにし、清潔にする
水虫と掃除って一見、関係ない感じがしますが、せっかく水虫にならないように体をケアしていても、自分の身体から落ちた「白癬菌」が部屋の床や靴の中に残っていた状態にしていると、その菌からうつってしまい、いつまでも治らないことがあります。
そのため、部屋の床などはこまめに掃除機等でキレイにして、毎日同じ靴を履かないように他の靴と交互に使うことで菌が常駐しないようにします。
ケア中はバスタオルやスリッパの共有は厳禁です。家族で水虫の人がいると自分が治ってきても、その人から菌をもらってしまうことがあります。
また、反対に自分から家族へうつしてしまうこともあります。
そのようなことを避けるためにも、家族に水虫の人がいる場合は一緒にケアをすると良いでしょう。
皮膚に良いものを体内に取り込む
水虫は外からくる菌による皮膚病ですが、外側からケアをするだけでなく、皮膚そのものを強くする栄養素を取ることも大切です。
【セラミドが含まれている食品】
セラミドは角質細胞間のバランスや潤い成分を保つ栄養素です。
含まれている主な食品は以下のものです。
- 大豆
- 小麦
- ヨーグルト
- 胚芽米
- ほうれん草
【ビタミン類が含まれている食品】
ビタミンは角質内のNMF(天然保湿因子)を保持する役割や血流を促進させ、ターンオーバーを促す役割をしています。
主に含まれるのは以下の食品です。
- ビタミンA:レバー・うなぎ・にんじん・パセリ
- ビタミンB群:豚肉・大豆・レバー
- ビタミンC:レモン・キウイ・アセロラ・ピーマン
- ビタミンE:アーモンド・抹茶・あゆ
【たんぱく質が多く含まれている食品】
皮膚組織を形成する要の成分です。
たんぱく質が含まれる食品は以下のとおりです。
- 肉
- 魚
- 大豆
- 乳製品
まとめ
正常な肌のサイクルは28日周期と言われています。
今回、水虫の対策に薬を使わないセルフケアを紹介しましたが、この方法でも病院での治療でも、最低一か月やってみて、肌の体質が変わっていくのが分かります。
セルフケアを行ってみて、治ってきたので止めてしまうと、隠れていた菌がまた復活してしまうため、「やはり水虫は治すのが大変。」となってしまいます。
表面的に治っていても、根気よく続けてみてください。
また、水虫の種類によって、治療期間が異なります。
水虫の具合によってはセルフケアだけでなく、病院に行って、検査を受けることをおススメします。