カサカサと乾燥しているお肌のタイプは4種類あります。
その原因と内外から潤いを与え、ツルツルお肌になるケア方法をご紹介します。
4タイプの乾燥肌
潤いがなくカサカサとする乾燥肌、冬から春先は特にひどくなる傾向にあります。
この乾燥肌には4つのタイプがあります。それぞれのタイプによって対処法が変わりますので、自分がどのタイプに当てはまるのか考えてみましょう。
- 一般的なタイプ・・・一定の水分量が保てなくなった状態で健康肌の30%くらいの水分量です。
- アトピーが原因になっているタイプ・・・体質的な原因と外部要因による原因で乾燥します。
- 脂性タイプ・・・代謝や肌機能のトラブルによって乾燥します。
- 老人性タイプ・・・加齢により皮膚の機能が低下することで乾燥します。
一般的なタイプ
お肌のバリア機能が低くなり角質に含まれる水分量が少なくなることによって、カサカサする・顔を洗った後につっぱる・粉を吹くと言う状態になる事を「乾燥肌」「ドライスキン」と言います。
その原因は過度のスキンケア・睡眠不足・食生活の乱れ・ストレスなど様々です。
アトピーが原因になっているタイプ
アトピー性皮膚炎は、全てが解明された病気ではありませんが、症状の1つとしてお肌が乾燥するというものがあります。
その原因は元からの体質的なものとアレルゲンに反応する外からの刺激の2つが考えられています。
炎症を起こしたお肌は痒みを伴いますので掻くことによってお肌を傷つける事も多くあります。症状がひどい場合は皮膚の専門医に相談しましょう。
脂性タイプ
脂性乾燥肌と言われているのは顔のゾーンによって脂質が多いところと乾燥しているところがあり、この両方が混じって存在している状態のお肌です。
おでこや鼻の頭はテカテカしているけど頬は乾燥してカサついていると言う感じです。
その原因はお肌の水分や脂分のバランスが崩れていることです。ストレスやホルモンバランスの崩れなどが要因となっています。
老人性タイプ
一般的に20歳を過ぎ30歳はお肌の曲がり角と言われるように年齢を重ねるごとにお肌の水分量・脂分量・ターンオーバー機能の低下が起こるのは広く知られていることです。
お肌の機能が低下して行くことが原因で乾燥することになります。
またこの老人性乾燥肌の中には皮膚疾患に分類されるものもあります。
乾燥に痒みが伴う場合は皮膚科を受診されることをお勧めします。
この様に、同じ乾燥肌と言う症状の中には原因となるものが4種類あります。
ご自身の乾燥肌の原因がどこにあるのかを知ることが重要になります。
皮膚疾患に分類されるものは、素人が下手にケアするよりも専門医に相談される方が良いので速やかに病院へ行きましょう。
自宅で出来る保湿ケア、外からのケアと内からのケア
乾燥肌に対して自分で行えるケアは外からのものと中からのもの、両方同時が望ましいです。
片方だけでは、一時的なものになりますし両方同時に行うほうが結果も早く見えて来ます。
ここでは、外からのケアと中からのケアに分けて対処法をご紹介します。
外からのケア
乾燥肌には日頃からのケアが大事になって来ます。
お肌に潤いを与えると共にバリア機能を回復させるということも考えて化粧水やクリームなどを選ぶようにしましょう。
ポイントは「セラミド」と言うものです。
セラミドとは?
お肌の角質層の細胞間にありスポンジのような役割を担うものです。
スポンジの中には水分や油分を含んでいて、お肌の潤いやハリを維持してくれる細胞間脂質です。
天然由来セラミドと合成由来セラミドと言う2種類のセラミドが化粧水に含まれる成分表示にあります。
天然由来のものは馬などの動物から作られている動物性と植物から作られている植物性の成分に分かれます。
保湿が目的の場合はこちらの方が良いでしょう。
アトピー性皮膚炎をお持ちの場合は成分をしっかりと確認してアレルゲンがない物を選ぶようにしましょう。
合成由来のものは石油から作られているものとヒト型のものがあります。
ヒト型の方がより人肌のセラミドに近いので、効果が高いとされています。
保湿やターンオーバーに有効とされている成分は以下の通りです。
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- コンドロイチン硫酸
- エラスチン
- グリセリン
- プロピレングリコール
- プチレングリコール
- グルコサミン
- セラミド
- ステアリン酸コレステロール
- 尿素
- プラセンタ
- スフィンゴ脂質
- 水素添加大豆レシチン
さらに紫外線によってお肌がダメージを受けると乾燥しやすくなりますので、春先から秋にかけて紫外線が特に強くなる時期にはいつも以上にUVカットを心がけるようにしましょう。
一般的にお風呂上がりは特に乾燥しやすいと言われていますので、入浴後なるべく早く保湿を行うと良いとされています。
目安は10分以内ですので、速やかに保湿対策を行う様にしましょう。
内からのケア
乾燥肌に有効な栄養素を摂って中からのケアを行うようにしましょう。
お肌を作っているのも私達が口から入れる食べ物であることを考えると、食事も重要であることが分かります。
食事だけで補えない場合はサプリメントを使うのも有効です。
乾燥肌に有効な成分は以下の通りです。
- βカロテン(ビタミンA)
- ビタミンC
- ビタミンE
- タンパク質
- カルシウム
- タンパク質
- オメガ3系脂肪酸
- 亜鉛
上記成分が豊富な食品
- 卵
- 納豆
- アボガド
- イワシ
- パプリカ
- モロヘイヤ
- こんにゃく
- かぼちゃ
- 牡蠣
- レバー
- アーモンド
- 亜麻仁油
- 牛肉
- うなぎ
- バターなど
これらの食品を上手に取り入れて乾燥肌を潤いのあるお肌へと変えていきましょう。
食事の基本は偏らないことです。身体を作る栄養素そのものが偏ってしまうとお肌だけでなく健康を損なう事になりかねませんので、満遍なく栄養素を摂るようにしてください。
その上で、上記の食品を使って行くようにしましょう。
まとめ
乾燥肌は、見た目が良くなくなるだけでなくお肌のバリア機能も低下させてしまいますので、しっかりと内外からケアして行くことが大事です。
化粧品や食事内容を変えたからと言って直ぐに結果につながらない場合もあります。
基本的に体質を改善するには健康な人で3ヶ月かかると言われていますので、根気よく続けていくことがポイントになります。
たまには羽目を外しても良いので、3ヶ月を目安に頑張って行くようにしましょう。
どんな事も継続している人がしっかりと結果を出す人なので、1日サボっても次の日にまた続けようと戻って欲しいと思います。
人間ですから、ずっと同じ状態で続ける事は難しいかもしれませんが、少しくらいはサボっても戻れば良いくらいの考えで気長に続けて行きましょう。