骨盤が歪むと下腹がポッコリと出て来てスタイルが悪くなってしまうだけでなく、健康にも良くないのです。
骨盤の歪みをセルフチェックする方法と簡単に出来るケア方法をご紹介します。
骨盤の役割りは?
骨盤は建築で言うと土台に当たるところになります。
東洋医学では骨盤が歪むと背骨も歪んでくると考えられています。
土台が傾くとその上にある積み木が崩れない様にするのに上手に位置をズラして置く必要があります。
土台が骨盤・積み木は背骨と考えて頂くとイメージが出来るように、土台の傾きに合わせてバランスをとるために積み木の位置が変わって来ます。
骨の位置が変わるとそれに付随するスジや筋肉もズレる事になります。
土台である骨盤を整えると姿勢もよくなりますし、動きが悪いと感じていた症状や痛みも良くなる可能性があります。
骨は身体を構成する上で基本になっている部分ですので、ズレ・歪み・ねじれがあるとそれに合わせて身体のバランスが形成される事になります。
自然とバランスを取る様に出来ている人体はある意味凄いと言えますが、歪むことで痛みや不快な症状が起きて来ると日常生活にも影響が現れますので、しっかりと整えて行くようにしましょう。
歪む原因
骨盤が歪む原因となるのは日常生活の中にあります。
よく言われるのが同じ方向に足を組む・片方の肩にバックの紐をかける・正座を崩した時の足の位置などです。
この他にも、足そのものの形である外反母趾・ソリ足・扁平足等があります。
また、同じ姿勢での長時間作業なども原因になります。
例えば猫背、背中を丸めることで肺や内臓を圧迫しますので、呼吸や消化にも影響を及ぼします。
姿勢が悪いと筋肉バランスも崩れて来ますので不要なところに脂肪が着くこともあります。
女性の場合は産後に骨盤が開いてしまうと言う事もあります。
ベルトで締めて矯正しても時間が経つと開くと言う事もあり、出産経験のない人と比較すると緩みやすいと言われています。
骨盤が開いてそのままだと太りやすくぽっこりお腹の様に下腹部が出て来ると言う状態にもなりやすいのです。
骨盤の歪みをセルフチェック
骨盤の歪みを自分でチェックする事が出来ます。ここでは3つの方法をご紹介します。
- 仰向けに寝てリラックスします。この時足先が外側に向けて開いているのですが、この開きの角度が左右対象で90度位の角度であれば歪みはなく、片方だけ開きが大きい・角度が狭い・角度が大きいと歪みがあります。
- 背筋を伸ばした状態で所謂横すわりをしてみて下さい。左右どちらも同じ感じであれば歪みはなく片方だけ座りづらいと感じたら歪みがあります。
- 目をつむって2分間その場で足踏みをします。スタートした地点から1mズレると骨盤に歪みがある事になります。
骨盤の歪みチェックしたら次は自力で解消する方法を試してみましょう。
簡単ケア方法
操体法
仰向けに寝て足を肩幅に開き膝を曲げます。
片方の膝を内側に倒して起こします。
反対も同様にします。左右どちらかやりやすかった方を5回ゆっくりと内側に倒す・起こすを繰り返します。
膝を曲げたままくっつけた状態で左右に倒してみます。
こちらもやりやすかった方向に5回ゆっくりと力を入れつつ倒す・力を抜いて起こすと言う運動を行います。
お尻歩き
足を伸ばして座ります。
背筋を伸ばした状態でお尻を使って前に進んだり後ろに下がったりを繰り返し行います。
バスタオルを使う
バスタオルをロール状にして紐で縛ります。
仰向けに寝て腰の下にロール状のバスタオルを置き5分間そのままの姿勢をキープします。
腰回し
立って肩幅に足を開き、腰に手を当ててゆっくりと大きく円を描くように腰を回転させます。左右10回ずつ行います。
骨盤を整えるメリット
骨盤を正常な位置に整えるといろんなメリットがあります。
まずはダイエット効果で骨盤が整うことで内臓が正しい位置に戻り姿勢を維持する筋肉が整いますので背中・ウエスト・お腹が引き締まります。
骨盤の歪みが原因で起きている腰痛や肩凝りが軽減します。
それ以外に原因がある場合もありますので、必ず治ると言い切ることは出来ません。
痛みが残る場合は専門医に相談されることをお勧めします。
姿勢が良くなりますので、見た目にもスタイルが良くなります。
冷えや身体のだるさが軽減するとも言われています。バストアップになり便秘の解消も期待出来ます。
骨のズレ歪みが解消されると身体が軽いと感じるようになります。
日常生活での身体の癖を見直してズレが起こりにくい様に心がけることも大事になります。
まとめ
骨盤の歪みについてご紹介して来ましたが、私たちの身体は骨・スジ・筋肉のバランスが保たれることで成り立っています。
土台がズレてしまうとスジや筋肉もそれに合わせてバランスを取ろうとします。骨が正常な位置からズレないように日常の中で心がけることが大事です。
同じ姿勢での作業は途中で休憩を入れてストレッチを行うなど軽く身体を動かして凝り固まらない様にして行きましょう。
足を組む時も同じ足が上に来るようにせず左右両方バランス良く組むようにしたり、バックの紐を片側の肩ばかりにかけないで反対側にもかけるようにしたり、左右のバランスを取って行くのも大事です。
骨盤を整える事で多くのメリットがありますので、セルフチェックをした後歪みがあると感じたら簡単なケアを1つ試してみてください。